第三帝国総統アドルフ・ヒトラーはパーキンソン病だった。
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小長谷正明 著
神経内科からみた20世紀』
~霧名亜夜斗のこの本から歴史を学べ!!!~
《内 容》
20世紀は戦争の世紀であり、一国の命運はしばしば独裁者の手に委ねられた。
だが、独裁者の多くが晩年「神経の病」に冒されて指導力を発揮できず、国民を絶望的状況へ導いたことはあまり知られていない。
彼らを襲った疾患とはいかなるものだったのか。
政治的指導者から作曲家、大リーガーまで、多彩な著名人を取り上げ、貴重な映像と信頼に足る文献をもとにその病状を診断する。
神経内科の専門医がエピソード豊かに綴る20世紀史話。
《解 説》
「…それから三分の一世紀以上もたったある日、テレビで記録映像のドキュメンタリー番組を見ていた…(中略)…が、次の瞬間、筆者の目は画面は釘付けになった。ヒトラーの左手が震えているのである。神経内科医のプロ意識が湧き上がってきた。診察する目で観察した。その震えは、見慣れたパターンである。
パーキンソン病のそれであった…」
(本書6Pより)
本書は、神経内科である著者がナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラー、ソ連共産党のウラジーミル・レーニン、ヨーシフ・スターリン、中国共産党の毛沢東の政治的権力者などについて、彼らが密かに抱えていた病の秘話を解説した本です。
著者の分析によると、
ヒトラーはパーキンソン病、
レーニンは脳梗塞、
スターリンはパラノイア、
毛沢東は筋萎縮性側策硬化症(ALS)だったそうです。
これらの病が、大国の政治的意思決定にどのような影響を与えたのかについても考察しています。
周知の通り、ヒトラー達は、圧倒的な権力を握った独裁者であります。
命令一つで、世界大戦を起こし、多くの人民を強制収容所に送りこみました。
数千万の国民の命を左右する、絶対的な権力を持っていました。
そのような権力を握った彼らですら、しかし、自らの病には勝てなかったです……
ヒトラー達独裁者の半生に興味のある方に本書を、強く推薦いたします。
《著者略歴》
小長谷正明(こながや・まさあき)
1949年(昭和24年)、千葉県に生まれる。
名古屋大学医学部卒業、名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了、医学博士、専攻・神経内科学(本書出版時の経歴)。
ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀 (中公新書)
- 作者: 小長谷正明
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1999/05/01
- メディア: 新書
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