「病弱な妹 」という直球勝負な妹萌え小説。

 

「病弱な妹」という直球勝負な妹萌え小説。

佐藤ケイ

高梨ひつじ 作画

 『LAST KISS』

電撃文庫

~霧名亜夜斗の「この小説を読みなさい!!!」~

   《内 容》

“私が死んだら、お兄ちゃんはきっと泣くと思います―”

重い病気を持つ中学二年の井崎由香(いざき ゆか)。
夏休みに一時退院した彼女は、これまで殆ど接触の無かった兄の智弘(ともひろ)とともにひと夏を過ごす。

生まれて初めて兄に買ってもらった帽子、
二人で出かけた六甲山上の植物園、
兄の幼なじみのかんネェ(姉)に連れ行ってもらった須磨の海。
何気ない日々の中で、少しずつ兄への気持ちは形を変えていく。

やがて訪れる悲しい結末は変えられないと知りながら・・・・・・・・・

天国に涙はいらない』でお馴染みの佐藤ケイが贈る、オリジナル新作登場!!

   《解 説》

本作のテーマは、そのものズバリ「病弱な妹」です。

例えば、「病弱な妹」と・・・いうと少年向けの熱血ヒーロー物では、レギュラーキャラに妹がいる場合など、
“大人しくてブラコンで病弱”という設定が少し前までの定番でした(少し古いのかな??)。

本作では、そういう
「病弱な妹を中心に据えたら、どんな物語になるか」

という観点で書かれています。

物語は、兄・智弘の「俺」という一人称で進み、後半になると、妹・由香の日記帳の文章で話は進みます。

智弘は、妹に対して苦手意識を持っています。
理由は、「無口な人間は、何を考えているか、わからないから怖い」からです。

一方、妹の由香ちゃんは本当に大人しいコで、物静かな…どちかといえば、無口な女の子です。
そしてお兄ちゃんに嫌われていると思い込んでいます。

そんな二人が、由香ちゃんの一時退院に伴い、一週間ほど兄妹で夏休みを過ごすことになります。

渋々ながら、妹の面倒をみるうちに、智弘には、由香ちゃんが「守るべき大切な存在」だという自覚が芽生えてきます。

そして、ぎこちないながらも、仲良し兄妹になっていくのですが・・・・由香ちゃんに残された時間は、ほんの少ししかなかったのです・・・・

 

「兄妹愛」物が好きな方、

あるいは、泣きたい小説が好きな方に、本作を強く推薦いたします。

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