「妹萌えだぁ??俺の妹がそんなに可愛いわけないだろう!!」

 

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)
 

 

妹萌え??俺の妹がそんなに可愛いわけないだろう!」
  
 伏見つかさ 著

かんざきひろ 作画

俺の妹がこんなに可愛いわけがない

電撃文庫

~霧名亜夜斗のこの小説が面白い!~

 

    《あらすじ》

 

「俺の妹・高坂桐乃(こうさかきりの)は、茶葉にピアスのいわゆるイマドキの女子中学生で、身内の俺が言うのもなんだが、かなりの美人ときたもんだ。
けれど、コイツは兄の俺を平気で見下してくるし、俺もそんな態度が気にくわないので、ここ数年まともに口なんか交わしちゃいない。
よく友達からは羨ましがられるが、キレイな妹が居ても、いいことなんて一つも無いと、声を大にして言いたいね!!(少なくとも俺にとっては!!)
……だが、俺はある日、妹の「秘密」に関わる超特大の地雷を踏んでしまう……。
……まさか、あの妹から“人生相談”をされる羽目になるとは―!!??」

 

 

    《解 説》

 

主人公は、ヒロインの桐乃の兄・高坂京介(こうさかきょうすけ)君です。
一言で言うと、ラノベよくありがちな「ヘタレな兄貴」です。
一方でヒロインの桐乃ちゃんは、容姿端麗で勉強も出来、スポーツにも打ち込んでいます。
しかも、中学生ながら雑誌のモデルをやっているという、ややギャルっぽい子です(平均的公立中学生女子の尺度だと、やや「ケバいカンジ」だと思う)。
桐乃は気が強く、兄に対して口調が悪いので、家では口をきかない兄妹です。

ある日、桐乃が不注意からDVDのソフトを家の廊下に落としてしまい、京介はそれを拾います。

ケースを開いて中から出てきたのは、「18禁」の表記あるアニメ……

適当な理由を付けて、そのDVDを妹に返した京介。

その夜、彼は桐乃の部屋に引っ張り込まれ、彼女から重大な告白を受けます。

「……あたしが、ああいうアニメ観ているのって……おかしいかな??」

そう。ギャルな外見とは裏腹に、桐乃はバリバリのヲタクだったのです!!
その日から京介は、桐乃の「人生相談」(ヲタクとしての)を引き受けることになってしまったのです。

 

「兄と妹」又は「ヲタクであること悩み」に関心がある方に、この作品を強く推薦いたします。

詳しくはこちらです、

[http://:title]

「妹萌えだぁ??俺の妹がそんなに可愛いわけないだろう!!」

妹萌え??俺の妹がそんなに可愛いわけないだろう!」
  
 伏見つかさ 著

かんざきひろ 作画

俺の妹がこんなに可愛いわけがない

電撃文庫

~霧名亜夜斗のこの小説が面白い!~

 

    《あらすじ》

 

「俺の妹・高坂桐乃(こうさかきりの)は、茶葉にピアスのいわゆるイマドキの女子中学生で、身内の俺が言うのもなんだが、かなりの美人ときたもんだ。
けれど、コイツは兄の俺を平気で見下してくるし、俺もそんな態度が気にくわないので、ここ数年まともに口なんか交わしちゃいない。
よく友達からは羨ましがられるが、キレイな妹が居ても、いいことなんて一つも無いと、声を大にして言いたいね!!(少なくとも俺にとっては!!)
……だが、俺はある日、妹の「秘密」に関わる超特大の地雷を踏んでしまう……。
……まさか、あの妹から“人生相談”をされる羽目になるとは―!!??」

 

 

    《解 説》

 

主人公は、ヒロインの桐乃の兄・高坂京介(こうさかきょうすけ)君です。
一言で言うと、ラノベよくありがちな「ヘタレな兄貴」です。
一方でヒロインの桐乃ちゃんは、容姿端麗で勉強も出来、スポーツにも打ち込んでいます。
しかも、中学生ながら雑誌のモデルをやっているという、ややギャルっぽい子です(平均的公立中学生女子の尺度だと、やや「ケバいカンジ」だと思う)。
桐乃は気が強く、兄に対して口調が悪いので、家では口をきかない兄妹です。

ある日、桐乃が不注意からDVDのソフトを家の廊下に落としてしまい、京介はそれを拾います。

ケースを開いて中から出てきたのは、「18禁」の表記あるアニメ……

適当な理由を付けて、そのDVDを妹に返した京介。

その夜、彼は桐乃の部屋に引っ張り込まれ、彼女から重大な告白を受けます。

「……あたしが、ああいうアニメ観ているのって……おかしいかな??」

そう。ギャルな外見とは裏腹に、桐乃はバリバリのヲタクだったのです!!
その日から京介は、桐乃の「人生相談」(ヲタクとしての)を引き受けることになってしまったのです。

 

「兄と妹」又は「ヲタクであること悩み」に関心がある方に、この作品を強く推薦いたします。

詳しくはこちらです、

[http://:title]

「病弱な妹 」という直球勝負な妹萌え小説。

 

「病弱な妹」という直球勝負な妹萌え小説。

佐藤ケイ

高梨ひつじ 作画

 『LAST KISS』

電撃文庫

~霧名亜夜斗の「この小説を読みなさい!!!」~

   《内 容》

“私が死んだら、お兄ちゃんはきっと泣くと思います―”

重い病気を持つ中学二年の井崎由香(いざき ゆか)。
夏休みに一時退院した彼女は、これまで殆ど接触の無かった兄の智弘(ともひろ)とともにひと夏を過ごす。

生まれて初めて兄に買ってもらった帽子、
二人で出かけた六甲山上の植物園、
兄の幼なじみのかんネェ(姉)に連れ行ってもらった須磨の海。
何気ない日々の中で、少しずつ兄への気持ちは形を変えていく。

やがて訪れる悲しい結末は変えられないと知りながら・・・・・・・・・

天国に涙はいらない』でお馴染みの佐藤ケイが贈る、オリジナル新作登場!!

   《解 説》

本作のテーマは、そのものズバリ「病弱な妹」です。

例えば、「病弱な妹」と・・・いうと少年向けの熱血ヒーロー物では、レギュラーキャラに妹がいる場合など、
“大人しくてブラコンで病弱”という設定が少し前までの定番でした(少し古いのかな??)。

本作では、そういう
「病弱な妹を中心に据えたら、どんな物語になるか」

という観点で書かれています。

物語は、兄・智弘の「俺」という一人称で進み、後半になると、妹・由香の日記帳の文章で話は進みます。

智弘は、妹に対して苦手意識を持っています。
理由は、「無口な人間は、何を考えているか、わからないから怖い」からです。

一方、妹の由香ちゃんは本当に大人しいコで、物静かな…どちかといえば、無口な女の子です。
そしてお兄ちゃんに嫌われていると思い込んでいます。

そんな二人が、由香ちゃんの一時退院に伴い、一週間ほど兄妹で夏休みを過ごすことになります。

渋々ながら、妹の面倒をみるうちに、智弘には、由香ちゃんが「守るべき大切な存在」だという自覚が芽生えてきます。

そして、ぎこちないながらも、仲良し兄妹になっていくのですが・・・・由香ちゃんに残された時間は、ほんの少ししかなかったのです・・・・

 

「兄妹愛」物が好きな方、

あるいは、泣きたい小説が好きな方に、本作を強く推薦いたします。

詳しくはこちらを

[http://:title]

第三帝国総統アドルフ・ヒトラーはパーキンソン病だった。

[http://:title]

[http://:title]

 

第三帝国総統アドルフ・ヒトラーパーキンソン病だった。

小長谷正明 著

ヒトラーの震え
  毛沢東の摺り足

  神経内科からみた20世紀』

中公新書

~霧名亜夜斗のこの本から歴史を学べ!!!~

   《内 容》

20世紀は戦争の世紀であり、一国の命運はしばしば独裁者の手に委ねられた。
だが、独裁者の多くが晩年「神経の病」に冒されて指導力を発揮できず、国民を絶望的状況へ導いたことはあまり知られていない。
彼らを襲った疾患とはいかなるものだったのか。
政治的指導者から作曲家、大リーガーまで、多彩な著名人を取り上げ、貴重な映像と信頼に足る文献をもとにその病状を診断する。
神経内科の専門医がエピソード豊かに綴る20世紀史話。

   《解 説》

「…それから三分の一世紀以上もたったある日、テレビで記録映像のドキュメンタリー番組を見ていた…(中略)…が、次の瞬間、筆者の目は画面は釘付けになった。ヒトラーの左手が震えているのである。神経内科医のプロ意識が湧き上がってきた。診察する目で観察した。その震えは、見慣れたパターンである。
パーキンソン病のそれであった…」
(本書6Pより)

本書は、神経内科である著者がナチス・ドイツアドルフ・ヒトラーソ連共産党ウラジーミル・レーニン、ヨーシフ・スターリン中国共産党毛沢東の政治的権力者などについて、彼らが密かに抱えていた病の秘話を解説した本です。

著者の分析によると、
ヒトラーパーキンソン病
レーニンは脳梗塞
スターリンパラノイア
毛沢東は筋萎縮性側策硬化症(ALS)だったそうです。

これらの病が、大国の政治的意思決定にどのような影響を与えたのかについても考察しています。

周知の通り、ヒトラー達は、圧倒的な権力を握った独裁者であります。
命令一つで、世界大戦を起こし、多くの人民を強制収容所に送りこみました。
数千万の国民の命を左右する、絶対的な権力を持っていました。

そのような権力を握った彼らですら、しかし、自らの病には勝てなかったです……

 

 

ヒトラー達独裁者の半生に興味のある方に本書を、強く推薦いたします。

 

 

   《著者略歴》

小長谷正明(こながや・まさあき)
1949年(昭和24年)、千葉県に生まれる。
名古屋大学医学部卒業、名古屋大学大学院医学研究科博士課程修了、医学博士、専攻・神経内科学(本書出版時の経歴)。

ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀 (中公新書)

ヒトラーの震え 毛沢東の摺り足―神経内科からみた20世紀 (中公新書)

 

 

近衛文麿「青年宰相」と呼ばれた貴族政治家。

 

近衛文麿…「青年宰相」と呼ばれた男。

筒井清忠

近衛文麿

 ~教養主義的ポピュリストの悲劇~』

岩波現代文庫

    《内 容》

~屈指の人気政治家は
いかに名声を博し
いかに貶められたのか??~

戦前の人気政治家は、戦争の時代にいかなるリーダーシップを発揮したのか??

三度も宰相を務めながら、何故、日本を破局の淵から救えなかったのか??

近衛の栄光と挫折を、教養主義ポピュリズムとの連関から究明し、大衆社会状況下のマスメディア戦略に注目して考察した待望の書き下ろし。
岩波現代文庫オリジナル版

 (本書・端書きより)

     《解 説》

近衛文麿(このえ・ふみまろ)は、日中戦争が勃発した当時に内閣総理大臣を務め、また、日米開戦直前まで、やはり総理大臣として内閣を率いていた貴族(華族)政治家です。

日本の近代史…特に昭和前期を考える上では、避けて通ることのできない人物です。

近衛文麿(以下、単に近衛と表記)について書かれた書籍は、たくさんあるのですが、本書は、近衛の思想背景をなしていた、いわゆる「教養主義」と、彼が依って立っていた「ポピュリズム(大衆人気迎合主義)」をキーワードに、近衛の政治家としての半生を描いています。

著書は、戦前の新聞報道などを紐解き、マスメディアを通じて、大衆=国民の「近衛人気」が膨らみ、それが政治家としての期待感(「青年宰相」賞賛された)にまで高まったことを解き明かしていきます。

結果的に近衛は、その人気に押し潰され或いは振り回され、三度にわたり総理を務めながら、二つの戦争を阻止できなかったのです。

 

 

日本の近代史、また近衛文麿という貴族政治家を知りたい方に、本書を強く推薦いたします。

 

 

    《著者略歴》

つつい・きよただ

1948年(昭和二十三年)大分県生まれ。

京都大学文学部卒業。同大学院文学研究科博士課程修了。
専門は、日本近現代史・歴史社会学・日本文化論。
奈良女子大学助教授、京都大学教授を経て、帝京大学文学部教授現在。

主要著書に、
『日本型「教養」の運命』、『昭和十年代の陸軍と政治―軍部大臣現役武官制の虚像と実像』、『近代日本文化論』(以上、岩波書店)、『石橋湛山』『西條八十』、『新しい教養を求めて』(以上、中央公論社)などがある。

近衛文麿―教養主義的ポピュリストの悲劇 (岩波現代文庫)

近衛文麿―教養主義的ポピュリストの悲劇 (岩波現代文庫)

 

 

「日本帝国陸軍の中枢」陸軍参謀本部の栄光と盛衰。

 

[http://:title]

 

大江志乃夫著

『日本の参謀本部

中公新書

~霧名亜夜斗の「この本で歴史を勉強しなさい」~

    《内 容》

一人の軍事的天才の指揮能力を超える大組織になった近代の軍隊を運用する為に作られたのが参謀本部である。

そのスタッフである参謀は、政略と戦略、戦争目的と軍事力との関係について、明確な認識なしには十分な機能を発揮できない。
しかし、戦争の政治的目的を踏まえて戦略を策定する点で、日露戦争以後の日本の参謀本部は、理論・実践両面で有能とは言えなかった。
本書は、参謀本部の歴史をたどり、さきの大戦の敗因を探る。

    《解 説》

さきの戦争、すなわち日中戦争と太平洋戦争(当時の言葉では大東亜戦争)の敗因として、戦後、

「(陸軍の)参謀本部の立てた作戦が悪かった」

「参謀達が傲慢で愚かだったから負けたのだ」

と指摘されることが多いです。

では、その陸軍の「参謀本部」とは、いったいどのような組織だったのでしょうか??

「参謀」とはどのような職業軍人だったのでしょうか??

本書は、その参謀本部の誕生から崩壊までを学問的レベルを落とさずに、簡潔にまとめた本です。

日本陸軍参謀本部の弊害として、

「補給の軽視」

「情報の主観化」

「責任の所在の不明確」

「硬直化した官僚組織」

などが挙げられます。

例えば、部隊への補給・輸送を度外視して作戦を立案し、現地の部隊が弾薬不足や食糧難に陥ったり、
情報機関からもたらされる敵軍に関する情報や分析を軽視し、あまりにも主観的に部隊を指揮(「敵には、この川を渡河する能力はないはずだ」思い込み兵力配置を誤るなど)したあげく、結果大損害を被ったりたりすることが、しばしばありました。

これは、参謀の主流がいわゆる「作戦参謀」な為、「作戦至上主義」に陥ってしまったことが原因なのです。

また、現地軍司令官が凡庸で決断力に欠ける場合、いわゆる「幕僚統帥」が発生し、責任の所在が曖昧になったことも、大いなる弊害でありました。

 

 

日本陸軍の中枢、あるいは「日本的組織の弊害」に関心を抱く方々に、本書を強く推薦いたします。

日本の参謀本部 (中公新書 (765))

日本の参謀本部 (中公新書 (765))