初代内閣総理大臣・伊藤博文の入門的伝記小説。
わかりやすい伊藤博文入門小説
『伊藤博文~近代国家を創り上げた宰相』
羽生道英 著
《内 容》
明治の最高指導者として内閣制度の創設、憲法の制定など、わが国を西欧列強に伍する近代国家に育て上げた初代内閣総理大臣・伊藤博文。
松下村塾に学び国事に奔走した若き日々。
明治の世になってからは、新政府を築いた大久保、岩倉等の後を継ぎ、 「周旋の才」を活かして権力の階段を昇りつめていく。
国を想い、天皇の厚い信頼を得て、日本の舵取りを行った偉大なる政治家の生涯。
〜霧名亜夜斗の「この小説を読め!!」〜
《紹 介》
近代日本の出発点、 明治政府草創期の政治家として、伊藤博文の名前はあまりにもメジャーになっています。
その歴史上の業績を知らない人でも、 「千円札の顔の人」 として、有名です。
ただ、その生涯について、初心者向けに書かれた、 「わかりやすい伝記小説」 というのは意外に、無いように思われます。
例えば、 坂本龍馬であれば、 司馬遼太郎の 「竜馬がゆく」 があまりにも有名ですし、
薩摩の西郷隆盛であれば、同作家の NHK大河ドラマ化もされた 「翔ぶが如く」、
また、伊藤と同じく長州の吉田松陰や高杉晋作であれば 「世に棲む日々」 というのがあります。
しかし、伊藤博文については、この種の伝記小説が(私の知る限り)これと思うのが見当たりませんでした。
また、政治家としての伊藤博文の業績は膨大なものです。
例えば、 「明治憲法と伊藤博文」あるいは「日韓併合と伊藤博文」というテーマだけでも、歴史家による研究書がたくさん書かれています。
この本は、そのような彼の政治家としての多くの業績を、わかりやすく簡潔にまとめた小説です。
伊藤博文の政治家としての生涯を概括的に知りたい方、
入門書が欲しいという方に、本書を推薦いたします。